霰粒腫
目の表面は常に涙でカバーされています。
この涙がすぐに蒸発しないように、涙の表面は微量の油分でおおわれています。
まぶたでこの油分を分泌するのがマイボーム腺です。
このマイボーム腺の出口がふさがってしまうと、まぶたに肉芽腫ができます。
これが霰粒腫です。
霰粒腫には痛みや充血はありませんが、細菌に感染して化膿すると痛みや充血があります。
高齢者の場合、まぶたのゴロゴロはまれにガンということもあるため、そのような症状がある場合は、早めにご相談ください。
必要に応じて、病理検査をおこないます。
麦粒腫
「ものもらい」、「めばちこ」とも呼ばれています。
医学的には麦粒腫といい、まぶたの脂腺や毛根に細菌が感染し、炎症を起こした状態を指します。
症状は眼の充血、痛み、かゆみなどがあります。
つい目をこすってしまいがちですが、症状を悪化させてしまうため、絶対にこすってはいけません。
また、季節の変わり目、睡眠不足や疲れているときに出来やすい傾向がありますので、過度の疲労にも気をつけましょう。
他人に感染することはありません。
麦粒腫は感染症であるため、治療には抗生剤の点眼薬を使います。
化膿して腫脹が強い場合は切開が必要になることがあります。